郡司 彰
ぐんじ あきら
参議院議員/茨城選挙区

[2005年3月10日]

■国の行く末予測に光明 〜予算透明化の突破口〜
 1月21日に開幕した第162通常国会は3月2日、衆院で平成17年度予算案が通過し、現在参院で審議が行われています。

 予算委員会は最初の3日間は全閣僚が出席し、うち2日間はその模様をTVで中継するため、国民の関心も高く、「花形委員会」の異名があります。
 質問内容は例年、多岐にわたりますが、その折の最も関心の高い話題が取り上げられることが多く、中々予算書の具体的な数字に触れることが少ないのが現状でもあります。

 今年は戦後60年とはよく聞く言葉ですが、勿論国会も同様の数を重ねたことになります。その間予算書も省庁の再編などにより体裁は変わりましたが、基本的に何を載せるかは昭和54年度に一頁新たに加筆されたのみで変わっていません。

 それが平成17年度特別会計予算書で新たな加筆が30頁増で成されました。その頁は(参考)の記載がある特別会計の資金、積立金の部分であります。

 財務省が昨年明らかにした処では、18特別会計に33の資金・積立金等が設置をされているということです。驚いたことに、これまで資金(基金含む)・積立金等が幾つあるかさえいくら予算書を隅から隅まで調べても判らないのが常識でした。つまり、巨額な資金・積立金は記載さえされていないのがほとんどだったのです。例えば、いま国民の間で最も関心の高い年金の積立金がいっ
たい幾らあるのかさえ、予算書上明らかにされていなかったのですから驚きです。

 昨年3月、衆院を通過し、参院に審議の舞台が移った予算委員会で質問の機会を得た私は、その前年に引き続いて特別会計の公開性、透明性を高める論点から谷垣財務大臣にこう質問しました。「それぞれの資金あるいは積立金の増減表、残高表を審議中に一覧にしてお出しいただけますか。」

 これに対し、谷垣財務大臣は「ある程度の時間が必要だが、努力して示せるように頑張りたい。」と答え、私の「少なくとも来年度予算にはきちんと載せると確約いただきたい。」との再度の要請に、「そのための努力を最大限いたしたい。」と強調し、小泉総理も「しっかりと対応していきたい。」と応じました。

 勿論、これは私の手柄と言うよりは、まさに財務省自らが国会の質問という援護を受けて、各省・各局の奥の院に踏み込みたい、という想いを抱いていたことと合致したことに外ならない面もあります。

 その後財務省は、あまり時を経ずして一覧表を作成し、私の元に届けてくれました。私は、これまでの省益あって国益なしの各省の態度をこの際改めようとする私の想いと、各省の財務を掌握したいと願う財務省の思惑が一致しているなと感じながらも、一方で早い対応に感謝しつつ、不統一の記載内容をもっと判り易く、と要請を重ねました。

 今回配布された特別会計予算書を見ると、新たに(参考)のページには統一されたフォーマットによる増減表、残高表が読み易い形で入っています。しかし、積立金が全くないものについては添付されておらず、またその説明もないことから、少々判りにくいものになっております。

 問題は、このことにより、今まで解らなかった色々な問題点が明らかになって来た事であり、私にとっては質問する際の宝の山に見えることであります。

 これまで、予算書のどこを見ても出てこなかった資金・積立金の全貌の一部が見えてきた訳ですが、当然のことながら、特別会計は国民の税によって賄われている事の自覚が欠けていると言わざるを得ない実態も垣間見えて来たと言えます。

 これは財政構造改革の予算書からのアプローチであり、その気になれば国民が予算書を通じてこの国の行末を予測する為の光明であると想います。

 今年は常任委員長の任にあり、委員会での質疑に立つことは叶いませんが、今後は、一般会計の資金・積立金についても残高表・増減表の添付や、それに伴う財務諸表の開示など、更に公開性、透明性を高めるために取り組んでいきます。
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